
コピーは、なんでもあり。そのスタイル=文体に、決まりはない。
広告とは、プラグマチック※なものだ。ゲンキンなものです。要するに、伝わるか伝わらないの勝負だから。コピーはこう書けばいい、という法則はないと思うし、だからこそそこの仕事は面白い。…
コピーは詩ではないし、アートではではない。もしも君が、詩のようなコピーを書きたいと思っているとしたら、アートではない。もしも君が、詩のようなコピーを書きたいと思っているとしたら、やめたほうがいい。たぶん、ね。…一倉宏
※プラグマチック=プラグマティズムの性質をもつさま。実用的、実利的であるさま。
ユナイテッド アローズ グリーンレーベル リラクシング [アパレル]
この駅で君と待ち合わせて
携帯電話が発明されて メールが発明されて 人間たちは
携帯電話のならない メールの着信しない さみしさ を
発明してしまったんだね すこしまえ 留守番電話が発明されて
用件のない日の さみしさ が発明されたように
郵便さえ 手紙の届かない さみしさ の発明だったかもしれない
だから、むかしがよかった というのではなく こうして
この駅で君と待ち合わせて いることが
僕は好きだ それはきっと 変わらない 誰だって
こうして 現れるひとを待つことは 現れるひとのいることは
いまは 携帯電話のつながらない 心配 も 発明されてしまったから
どうしたのかな まだ電車のなか なのだろう と思いつつ
待っている 変わらない たとえ何が発明されたって もうすぐ
現れる君を待っている この人ごみに 君を探す リアルな時間が
きっとすぐに駆けてくる その確かさが 手をのばせば
さわれる君の 手をとって あるきだす あれこれ迷う
君の買いもの 君の気にいる そのシャツの そのてざわりや
えりのかたち、そういうことの ひとつひとつが
かけがえのない 消去されない まいにちになる 目の前にある
てざわりのある 時間の ひとこまひとこまが 誰だって 欲しいんだ
ほんとうは だから こうして この駅で
(…それにしても 遅いな)
まとめ
まとめることがありません。あしからず。